スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ないよりマシ、ぐらいで

昨日は朝から台風による大雨。今週もまたトキヨに行かねばならぬゆえ、台風が来ていようが新幹線が止まろうがまずは出かけねばならない──と、傘立てを見ると傘がない。

正確に言うと傘がないのではなく、まともな傘がない。たった一本、小さなビニール傘。ええいこれでいいやとひっつかんで外に出て、さあとばかりに開いてみると、骨はボキボキに俺誰?折れ、おまけに子供サイズで半身しか覆ってくれない。

ないよりはましである──昔インドでインチキ観光業者に金をだまし取られて、公認観光局の役人さんに文句を言ったら、

なぬ?どこのどいつだそりゃ?なぬ?あいつ?あいつまたやりゃがったな?よしきた俺がちょっくら一緒に行ってカネを取り返してやらぁ!!ついてきな!!

てんで、行くとなんだかこちらの聞き取れない言葉の数々でクビをフラフラさせながら、ああでもないこうでもないと言っている様子。でもまあ少しだけ戻ってきた。

たったこれっぽっち?

と、不満げなワタクシに、その役人殿がおっさった言葉がこれ、

Something is better than nothing.

以後何かにつけ、ワタクシの心の中をあの場面あの言葉がグルグルと巡る。

ないよりマシ。

左様、こんな雨の中、こんな傘でもないよりマシなんである。

さて、そんな風にボロボロの子供用ビニール傘を差してトキヨに行ってきたのだけど、今日は既に名古屋。移動時間というのは眠ってしまう空というのもあろうけれども、空っぽなんである。ゆえ、時間がその分なくなったような気にさえなるんである。移動時間を充実させるために、皆いろいろやる。分けてもコンピュータで何か作業をやる人は多い。

昨日もカタカタカタカタと後ろの石からしきりに聞こえてくる。むろん石じゃない。席。後ろの石がカタカタ言っていたら、そもそもその石は誰だということにもなる。なので石じゃない。

まそれもさておき、世間では、いよいよ民主党の党首選だ、なんて盛り上がってるかどうか知らぬけど、新聞などでは少なくとも毎日そのネタをやっている。もちろんワタクシには、党首選の選挙権などないし、金で買うつもりもない。じっと見守るだけである。

見ているとわかるけれども、基本的に新聞は、菅首相を応援している。何かにつけて小沢氏の「政治とカネ」にまつわるダーティな印象をとらえて、小沢氏の体質は「古い政治」のものだからよろしくないという。それも明快に菅首相を支持するのではなく、何となく印象だけ悪くなるような言葉遣い、小沢氏が悪いに決まってると思わせるような前後の文脈、そういう形で書かれている。

こういうやり口は今に始まった事じゃないけれど、これほどこぞって一方の側に肩入れするのも珍しい。よっぽど小沢氏が首相になるのが、新聞もテレビも(これは見ないから知らないけど)いやなのだろう、と思わざるを得ない。それは例の「官房機密費」の時でも同じで、新聞やテレビは自分たちに都合の悪いことには徹底的に目をつぶるのである。それと好対照をなすのが、インターネット、それも昨今は槍の槍ですか?流行のツイッターでのつぶやき。

こちらの方は、多分にフォローする側の好みが反映されるからかもしれないが、そちらではほとんどが小沢待望の声。これまでワタクシもいくらか言ったけれども、先般からの小沢氏に対する「疑惑」イメージというのは、ほとんどが根拠がよくわからず、よくわからないのにあたかも悪人であるかのようなイメージをメディアが作り上げてきた。だから、町場で良く耳にする言葉が、

あんな奴カネに汚いヤローだろ?ええ?何か悪いことやってるに決まってるんだよ。

例えば?と問われると、

顔身りゃわかるんだよ、あいつは悪い奴、間違いない。インディアンウソつかない。

そういう人に限って、小泉竹中の大ファンだったりする。

──さて、そういう一種の印象操作がなされてきたのに、小沢氏は一切屈服してこなかった。余計な弁明をして、突っ込む余地を与えず、自分には非がない、それは法的に明らかである、だから検察も起訴できない、ということを当たり前のように主張してきただけ。にもかかわらず、検察審査会は強引に黒判定。

その判定を「素人の判断」という風に小沢氏は退けた、そのことをもって、新聞などは「じゃあなんでもプロじゃないと判断できないんだな?素人じゃダメって言うんだな?」などと揚げ足を取る。たとえば中日新聞の先だっての朝刊などが典型的。恫喝にも似た態度。

これではほとんど魔女裁判。いったん魔女と疑われたら、自分で魔女ではないことを立証しなければならない。にもかかわらず、魔女であるかもしれない疑いはいっこうに晴れない。魔女であることも証明できなければ魔女でないことも証明できない。疑われたら最後、疑われた側は、認めるか殺されるしかないのがこの国の裁判、世論のあり方なのだ。昨日の鈴木宗男氏の上告棄却も典型的。そういう国や権力機構が作り上げていく世論や「事件」に対して、ネット上で意見を表明したりそれを読んだりする人々は、非常に敏感である。だからネット上では、この間、決してそういう脅しに屈してこなかった小沢氏に対する評価は高いのだと思う。

例えば先ほどの新聞の恫喝的態度も(むろんそういう態度を利用することもあり得ると認めた上で)、ネット上の諸々の記事や発言を見ていると、どうやら、そうした態度の背景には例の「官房機密費」問題が横たわっていたり(これについてはすべての大手メディアがほっかむり状態──新聞・テレビ的に言えばまさに「真っ黒」)、あるいは「クロスオーナーシップ」問題(要するに系列化した新聞・テレビの支配構造の問題)などもあったりする、という事のようで、この場合どちらかというと既得権益者は新聞あるいはテレビの側、さらにはそこから旨い汁を吸い上げる広告会社、官僚機構(そこには天下り問題だけでなく、警察による取り調べの完全透明化やえん罪問題も含まれる)などなどということになる。

そうした既得権益者による、その解体者に対する不当なイメージ操作、というのがネット上での大方の見方になるのではなかろうか。

つまり菅直人氏では、そういう既成勢力と戦えないだろう、簡単に消費税値上げを口にした時点で、財務省にとり込まれちゃってるし──とそういう風に見られているのである。だから、与しやすい菅氏を大手メディアが応援するのも当たり前、となる。

つまり、別な角度から見れば、今回の民主党党首選というのは、規正じゃない奇声でもなく寄生でもない既成メディア=既得権益者vs信仰じゃない侵攻じゃなく新興メディア=既得権解体者という構図もあるんである。もっとも小沢氏当人はツイッターなんてやってないしこの先やる予定もない、というが、TBSが何やら勇み足で誤報を伝えたというのも、さもありなん、である。

──とまあつらつらと考えを巡らしてみると、今日たまたま呼んだおーいいえ呼んでません読んだ、哲学者の内田田鶴先生がブログで述べられているご意見、つまり微妙に新聞の論調が小沢に流れ始めている、その理由というのが、詰まるところかつての田中派的な政治への揺れ戻しであるというようなご意見は、少々違うような気もする。富の再分配を政治家が行うのに、ある程度の金額をフトコロに入れるのはいいけれど(ピンハネだ)、一定程度を越えたら国民は怒る。その空気を読むのは確かだけれど、今回の場合はちょっと矛先が違うのではないかと思うのである。

ちなみにこの問題設定、「政治とカネ」、「金権政治」というそれは、遠目に見てみると、実はタイの宅診元首相ええ、お宅で診察します、じゃなくタクシン派と反タクシン派の対立と似ていなくもない。それこそ新聞などで知るところでは、タクシン派を支持する層は、地方、農村、あるいは都市の貧困層だったりするという。そういう層に支持されるのは、まさしく田中派的な富の再分配に関して、支持されているからではないか。それが行き過ぎた不正蓄財という罪で、反対勢力から追われることになるわけだが、おそらく実相はもっと複雑な事柄が絡み合っているに違いない。

しかし、この構図を今回の小沢氏への微妙な世論の動きに当てはめてしまうのは、「政治とカネ」という、文字通り「旧来の」問題設定を当てはめてしまうことで、それによってネット上で発言している人たちの苛立ちや怒り、不満といったものを見逃してしまうような気がするのである。

話はちょっとそれるけど、聞くところでは、読売新聞社がネット上に「小沢支持か菅支持か」という世論調査のコーナーを設けたら、圧倒的に小沢支持が多すぎて、小沢支持が菅支持を上回った時点で、公開サイトを閉鎖したのだという。それほど、ネットと既成メディアでは意識に差があるのである。官僚が何かにかこつけてネット既成をしたがるのは、そういう事情もあるに違いない。

個人的には、こういう事態の推移を見ていると、どこか胸の空く思いもありつつも、あまり小沢氏に期待しすぎるのも間違いではないかと思う。期待しすぎると、冷めるのも早い。ことにツイッターなどで見かける熱狂的小沢待望論者たちには、ほとんどカルト的な恐怖さえ感じてしまう。もし小沢氏が首相になったとしても、まずはじっくり事に当たってもらうのが一番だし、その推移をワタクシたちは冷静に見守り、なおかつ判断すべきである。

思えば小沢氏は、民主党が政権を取ったときに本来首相になっているべきはずで、それが諸々の情報操作の元に阻まれてきた、そう考えるなら、随分回り道したものである。

もっとも、今日の週刊文春や週刊新潮の見出しをみると、今度は女性スキャンダルを持ち出してきた。対抗勢力もまだまだやる気である。一体どちらになるのか、選挙権を買う気がないくせに、なかなか目がはなせないのである。──と、なんだか真面目に考えてしまった次第。ま、どっちになっても明日からワタクシの一切の心配事がなくなる、なんちゅう事にはならんのであるが。何事も、ないよりマシってぐらいで。

いっぱい書いちゃったわぃ。現場じゃトラブル続きだし、トホホなのにのぅ。
スポンサーサイト

コメント

Secret

No title

えーと結果が出るのって14日だっけ?

誠治とかね2人の恋の行方は?いや政治とカネってなんだったっけ、とそれすら忘れてるワ士である。

しかしまたツ一田ーの「本当は小沢の支持率が高いんだぜ派」のなんつーか「マスゴミ」とか「おれたちは分かってる」とか「洗脳されてる愚民ども」的なカルトな言動が逆にだんだん気持ち悪くなってきて吐きそうである。
が、結果しだいでそのカルトな人たちがどう言うのか楽しみでまだフォロー解除してないんであるが。

No title

想像以上に小沢さんは演説上手ですね。
別にどちらも応援してはいませんが、
演説の中身の濃さでは小沢さんが上ですね。
でも、今までマスコミ戦略に力を入れていなかったのに
急に柔ちゃんを前面に出したりして、
やり口、どうしてもおっちゃんぽい感じが・・・・う~~~ん。。。

No title

>のリア王氏

>誠治とかね

誠治はともかく、かねの方は婆さんだな。青年と婆さんの道ならぬ恋であるな。

>政治とカネ

これはあれだな、小沢氏の政治団体が購入した世田谷区の土地の原資が何であったかという話だな。小沢氏が当初立て替えた金が実は裏金だったんではないかという話。検察の追求部分は結局は政治資金規正法に則って期日のずれでしかなかった、しかもそれを適法か違法かという判断は検察側で出来るというその「事件」が、ワシらの所にメディア経由で届くときには、小沢が水谷建設から受けとった金が小沢のフトコロに落ちて、小沢が私腹を肥やしている、というストーリーになる、というお話。

>「本当は小沢の支持率が高いんだぜ派」

小沢がなれば今では冷や飯ぐらいの自分たちの能力が、従前に発揮できる、とでもイワンばかりのイワンのバカ。その能力主義を突き詰めて、アメリカ型の社会になればいいのか、という疑問符はそこにはない。問題があるのはどの社会も一緒で、それを変えていこうじゃないかという精神は尊いけれども、この部分的熱狂は、それが裏切られたときに大きな反動になるような恐れもある、と思う。

No title

>きゃターン殿

ワタクシ的には、それこそ既得権益団体の記者クラブで行われた共同記者会見での、二人の応対がとても印象的でした。小沢氏が背筋を伸ばして堂々と各メディアの質問に受け答えをしていたのに対して、首相は猫背で落ち着きなく目も泳ぎ勝ち。その時点で、なにか二人の器の違いを見せられたように思いました。もちろんそれが演出だとしても、上手な演出は大事だと思います。

じゃばらちゃんをたてる辺りはベタベタすぎて共感できませんね。どこら辺を狙い目にしているのでしょうね?

No title

> 首相は猫背で落ち着きなく目も泳ぎ勝ち。

なにかケネディVSニクソンのテレビ討論を思い出す。ケネディがさわやかーきりっなのに対してニクソンは無精髭で汗までかいて服もよれっとしてた。これがケネディ勝利のターニングポイントになった、なあんて話があったのう。

しかし目が 3 3の人も、こんなちゃんと喋れるラ抜き言葉なら、最初からそうしてればよかったのに、と思うんだが、たぶん2週間くらいしかこのモードは保たないんだろうな。

No title

>野リア王氏

>しかし目が 3 3の人も

モロチンいやモチロン、党首に納まったら憮然とした態度になる──いや党首になったらもっと愛想が良くなるとか。しかし、「ぶら下がり」を止めるという話も出て折る農。ぶら下がりも腕が疲れるシナ。

No title

まあ首相が記者の前でわざわざぶら下がってるのも国益に反するしな。今朝の缶ビールとディナー券に目がくらんで3か月契約した読賣では、「チャカカーンが飛行機の中で『聞かせる技術』を読んでいた」というさりげないネガキャンがひそませてあった。ナポレオンの三日天下のときのパリの新聞を思い出す。

1分15秒だけテレビの討論をこのあいだ眺めたけれども、チャカカーンはみるからに覇気無いな。目が死んでるというか。まあ3 3の人はそもそも目玉がよく見えないんだが。

No title

野リア王氏

>首相が記者の前でわざわざぶら下がってるのも国益に反する

諸外国に対する体裁も悪い。ぶらーん。

>チャカカーンはみるからに覇気無いな。目が死んでるというか。まあ3 3の人はそもそも目玉がよく見えないんだが。

茶かカーン首相がなぜそんなに吐きおぇがないのかはわからんが、以前厚生大臣やっていた頃はもっと元気そうに見えたモノだが名。しかし、あの薬害エイズを厚生省の責任として認めた一件以来、パッとしない脳。カイワレ喰ってたことぐらいしか記憶にない。
プロフィール

respirateur

Author:respirateur
グゥ。。。

熊時計
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
twitter
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。