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昨日と今日

昨日と今日とがこれほど違った日になると、一体自分で想像できただろうか?

日常は脆い。

朝、ついその5分前まで同じ布団で息をしていたその猫が、餌をねだっている内にベッドから滑って転げ落ち、脇の棚の角でどうやら首を打ちつけたらしい──そのとき、おいてあるコップが割れ、破片さえ飛んだ。なのにコップは床に落ちず、棚の上にあった──ベッドから転げ落ちるのは、日常茶飯事で相変わらず鈍臭いヤツ、と下をのぞき込むと、既に息も絶え絶え。

慌てふためきすぐに近所の動物病院へ。電話をするも、

「獣医師がいないので対応できません」

獣医師のいない動物病院などあってたまるか。

思い出して、日曜祝日変わることなく診療しているある動物病院を思い出す。

どうにかたどり着き、診療時間前の所に無理矢理お願いして診てもらう。

見るからにダメそうなのはもう解っている。

どうにか助からないかとお願いしたが、蘇生を試みた後、静かに鼓動が絶えてしまった。診察室から若い女性獣医のすすり泣きがもれる。その気持ちに少しばかり感謝。

フラッシュバック。

今から20年ぐらい前にも同じような事があったのだ。

飼っている猫をふざけて段ボール箱に閉じ込めたら、普通なら喜ぶところ、何のトラウマか恐怖におびえ暴れ初め、たまたま近くにあったストーブの角にやはり首をしたたかに打ちつけて、頸椎損傷。呼吸器系の神経がやられてそのまま帰らなかった。

そうして私も同じように首を痛めている。

因縁、という言葉が脳裏を巡る。

蘇生なんてまったく無意味で、結局は自分が納得するためのものでしかなかった。

段ボールの棺に桃字を入れてもらい、家に帰る。

供養だの葬儀だのが頭をよぎるがどうして良いか分からない。ネットで調べてみると、八事霊園で火葬はやってくれるらしい。動物病院でもらった動物供養のパンフレットも見てみるが、そのゴージャスな供養の有様がむしろ嘘くさく、人の心で金儲けをしているような浅ましささえ感じ(違うかもしれないけれど)、当たり前に八事霊園で火葬してもらおうと決断。

火葬に行く途中で、桃字がかつて脱走したときに、餌で手なずけて捕まえてくれたいつもお世話になるおばちゃんに挨拶。おばちゃん、有り難いことに段ボールに花なんか添えてくれました。

そうしておばちゃんも同行して下さり、八事霊園へ。

手続きは簡単。名前を書いてお金を払うだけ。今日は友引だから火葬はしないそうで、明日まで霊安室に安置。そんな事なら、今晩一晩置いておいてもよかったと心の中で少し後悔したけど、それはそれで後ろ髪をまた引かれるので敢えてそれ以上は考えないことに。

おばちゃん、ありがとう。

明日は桃字は灰になる。

桃字の魂の安らかならんことを。

いずれ私も灰になる。今夜は酒でハイになる。
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コメント

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No title

うむ、ご心痛であろう。
人生5秒先のことすら分からぬものだなあ。
美人獣医どのに感謝である。

いくつだったっけか彼は?

そして猫はあっさりと葬ってやるのがよいようだから火葬だけでよいようであるな。

No title

お悔やみ申し上げます。

死はおそらく、本人すら「まさか」と思ってたんじゃないか?ってくらい
唐突にやってくるものみたいですね。

差し出がましいようですが
蘇生に走ったこと、全然無意味じゃないと思います。
桃字くんはちゃんと一部始終を見ていたと思いますし。
日記で拝見する限り、桃字くんはたっぷり愛されていたことがわかりましたし
きっと幸せな思いのまま天国に行ったのだと思います。
あんまりご自分を責めないでくださいね。

No title

悼む夜ですね。
色々思い出されていることでしょう。
私も、心のなかで桃字君に献花いたします。。。

No title

野リア王氏

一寸先は闇、と思い出して、日本のことわざは時間を空間に置き換えるのか、と何かどうでもいいことに思い至り感心してしまった。そしていまこの文章を打ち込みながら既視感に襲われる。

桃字何歳だったかな、6歳か7歳だったと思う。野良猫の平均年齢がそんなアタリだと聞いたことがあるから、まあ野良猫並みには生きたんだと、納得させているところ。もっと長生きさせたかったが・・・。

No title

アッシュ殿

見苦しぃの方にもありがとうございました。

>「まさか」

近所の親切なおばちゃんというか、既にお祖母ちゃんだけど、こちらの気分がガキなのでおばちゃんになってしまいますが、同じような話をしてました。

色々思い返すと、そこに至るプロセスが見えてダメですね。最後の顔が目に焼き付いて離れません。

No title

きゃターン殿

ありがとうございます。色々思い出されて辛いですね。

仕方ないので、思い出されるままにしております。
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Author:respirateur
グゥ。。。

熊時計
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